日本根本療法協会 理事 杉田歯科医院 院長
【病因を取らずに薬を飲んでも治らない】
みなさん、まずは、お風呂に入る前の脱衣した状態を思い浮かべてください。
さらに眼鏡を外し、時計やアクセサリーを外したあと、身体に残っている不自然なものは何だと思いませんか?
人が病気になるヒントがそこに隠されています。答えは、歯に詰められた金属や薬剤、胃袋に残った薬物、そして食品添加物等です。
みなさんは、身体の具合が悪いと病院へ行き、病名をつけられて薬をもらうことで「治療している」と思っているかもしれません。
しかし、薬はあくまで症状を緩和する手段。病気を治すには、当たり前のことですが、そうなった原因(病因)を取り除くしかないのです。
たとえば、がんを退治する三大療法は手術・抗がん剤・放射線といわれますが、がんは結果であって、原因ではありません。がんを叩くより先にするべきは、
がんをつくり出した原因を排除すること。
そうすれば、人の身体に眠る自然治癒力がゆっくりと活動しはじめます。ところが、多くのドクターもそのことに気づいていません。
そこで、病気を根本から見直す治療を広めるため、日本根本療法協会を立ち上げ、環境改善や、鹿野立場からアプローチしていることです。
お父様の代から宮崎台で歯科医院を開業し、今年36年目を迎えます。地元からの信頼も厚いです。
病気・疾患の裏側を患者さん自ら理解してもらうため、待合室にもさまざまな情報が提供されています。
広い待合室からライブラリーと受付が見渡せる。
【住環境の問題は冷えとカビと化学物質】
病気を予防するには、食生活と同じくらい「環境」の改善が重要です。私は、間違った住環境も病気を引き起こす原因のひとつだと考えています。たとえば、断熱材を正しく施工しないと内部結露が起こり、カビやダニが繁殖し、アレルギー疾患の引き金になってしまいます。それと同時に、断熱効果が低いために身体が冷える、あるいは冷暖房の機械に頼ることになり、各部屋に温度差が生じるといったことが要因で、血圧が高くなったり、病気が重篤になったりすることもあります。
また、シックハウス症候群の原因となる大量の接着剤やシロアリ駆除剤など、有害化学物質を除去することなく健康を維持することは不可能です。
さらには電磁波の問題も深刻です。携帯電話、パソコン、電子レンジ、IHクッキングヒーターなど、生活になくてはならないアイテムから出る電磁波によって活性酸素が過剰に発生し、健康被害を起こす危険性が指摘されています。
家のあちこちにあるコンセントからも有害な電磁波は漏れ出しており、各自が家電機器と電磁波対策をセットで考える時代がきているといえます。逆説的にいえば、そうした病気の原因を取り除くことで、「治らない病気はない」「すべての病気は治る可能性がある」と、私は考えています。
しかし、残念なことに、食事や住環境についてそこまで言及するドクターはそう多くありません。現状は変わらず、薬による対処療法を続けています。ならば患者が賢くなるしかないというのが、私の考え方です。
もちろん、自分で健康を守るためには情報の間口を広げ、自分自身で勉強しなければなりません。今までの生活を見直し、環境改善のための先行投資も必要になるでしょう。病気知らずで人生を豊かに暮らすのか、ドクターに丸投げするのか、選択するのはあなた自身なのです。